Vich-Review

≫2005年06月

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キル・ビル


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キル・ビル



“Kill Bill” 
Vol.1-2003年 Vol.2-2004年 アメリカ映画
製作・監督・脚本 :クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー
ダリル・ハンナ、デヴィッド・キャラダイン
サニー千葉、ジュリー・ドレフュス、栗山千明


あらすじ-goo映画 Vol.1 Vol.2




わたしは貧乏なので、映画は映画館ではめったに見ません。。。
レンタルビデオ化されても新作料金のうちは借りません。。。
したがって、わたしの映画レヴュー、すべて必然的にリアルタイムを逃しまくり、ってわけで。。。。



なぜ突如タランティーノかというと、梶芽衣子の『女囚さそり-701号怨み節』を借りてきたから♪



タランティーノは『キル・ビル』と『パルプ・フィクション』以外、見ていません。

なぜかっつーと、最初に見た『パルプ・フィクション』がカンヌでパルムドール取ったことと、作品の内容がわたしの中で変な異化作用を起こしたからなんですね。。。。

お得意の時間軸飛びまくりのシナリオ効果、『パルプ・フィクション』見たときには、「自主映画小僧の難解ホークス」にしか思えなかったんです。面白くなかった。音楽も今でこそアル・グリーン聴いてますが、当時は全然趣味が合わなかった。台詞の使い方とか、ジャームッシュみたくカッコいいユーモラスになり損ねたコテコテのダサ気に感じたし。。。。 

あの時間軸テクの必然性が全く感じられなかったんですよ。



『パルプ・フィクション』、あんまりにもわたし的にイケてなかったので、ことごとくタランティーノ作品、忌避し続けちゃいました(だって、レンタル料金ひねり出すのもケチる貧乏性だし)。



『キル・ビル』はブルース・リーもどきのコスチュームと、ウェディングドレスの日本刀、あのスチールで、きちゃいました。。。。


『キル・ビル』が面白いと思えたのは、まさにあの時間軸ずらしがピタッとはまって、物語の語り口にこれしかない!ってな妥当な効果を感じたからに他なりません。

ビルを殺す― まさにそれ一本調子で頑なにストイックに貫かれただけのテーマのシンプルさ加減によって、あの映画の仰々しい過去作品パロディの連発やら、千葉真一の不自然さやらを何とも思わせないほどスムーズに感じさせられたんでしょうね。


Vol.2が特に好きなんですが、劇場公開の興行収入の問題で2部作に分けられちゃってますが、あれが1本にまとめられても多分退屈しなかっただろうな。Vol.1の過剰演出はきっとこれが1本の映画として上映される想定で考えられた、物語序盤の起伏の部分だからだと思われます。

わたしはビルの結末(てか、結末にブライドが用いた手段)以外はすべて話が読めてしまいましたが、あの結末だけは思いつきませんでした。

やっぱ、『死亡遊戯』のコスチューム、伊達にパロッただけじゃなかったんですね。。。伏線だったんですな。。。。



Vol.2のラストのモノクロのスタッフロール、ボーカル曲のBGMとあの演出、どっかで見たような気がすると思ってたら、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のラストのスタッフロールに雰囲気が似てるように思えたんです。

あのオリバー・ストーン作品、実はわたし、だいっっきらいなんですが。。。。

あの、なんつうか、殺しまくりの映画に申し合わせみたいなマスコミ批判みたいなテーマ性、ユル~いカンジでぶつけんなよ!!!つぅ~んでしょうか。。。

あの映画と『キル・ビル』はどこか相似性を感じさせながら全く別物のように感じられるのは、「殺す」だけの映画なんだけど、「殺すだけ」ってことにどれだけストイックでありながらいろんなものをぶち込めて鑑賞に堪えうるものにするか、ってところに全然違いがあるんですね。

社会派オリバー・ストーンは、「殺すだけ」を満たすほどのものがなかったから、妙なマスコミ叩きを不自然にくっつけちゃって、タランティーノと決別してしまったのかもしれません。


「殺すだけ」の物語の中にどれだけの膨らみ、人間の彩をひっそりとしのばせるか。。。

ビルの元を去ったブライドの理由、ビルがそれに対して行った理由、ビルの結末に込められた、ブライドの秘密が、語られない話の饒舌に語り尽くすありふれた“Love Story”の切ないカタルシスを、憎らしいほどの愛しさで「殺すだけ」に込められた「殺すだけに終わることの出来ない殺しの理由」となってわたし達を満たしてくれる気がします。



ユマ・サーマンは「わたしは少しばかり悪い女だから・・・」と告げますが、ここにいたって、本当に、いい女、可愛い女としてわたしはブライドに惚れちぎってしまいましたのですよ。。。。




『ナチュラル・ボーン・キラーズ』はタランティーノによってメガホンが取られていたら、もっと別の映画になっていたかもしれません。



『ナチュラル・ボーン・キラーズ』にある意味で「挫折」したタランティーノが、更にストイックに純化して昇華させた“Love Story”の結晶が『キル・ビル』だったのかもしれません。



この映画がパルムドールでもわたしは全く構わないぐらい、クラシックな仕上がりの名作だと思うんですけどね。。。。



余談ですが、『キル・ビル』に感化されまくったわたしがその勢いでオマージュなんか捧げちゃうノリで作った詩が「待伏せ地獄篇ワルツ」なのでした。。。。(こちら-IEで見れます




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キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパックキル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック
(2004/10/08)
ユマ・サーマン栗山千明



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蘇える金狼


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蘇える金狼


1979年 日本映画
監督/村川透   原作/大藪春彦
撮影/仙元誠三   音楽/鈴木清司
出演/松田優作、風吹ジュン、千葉真一、
成田三樹夫、佐藤慶、真行寺君枝
制作/角川春樹事務所


あらすじ-goo映画




長いこと見たかったのだが、「Yahoo! 動画」で流されていた関係か、レンタルビデオ屋さんに行ってもいつもレンタル中だった。



期待が大きすぎて、あまり面白くなかった。。。。



わたしはこの映画を見る以前に、この映画に関するネタはほとんど網羅しまくっていた(てか、この映画の「名シーン」のmpgファイルをストリーミングしているサイトまでみつけて、観まくっていた。。。)



アクション映画に分類されることが多いが、アクションはしょぼい。村川透と松田優作なら、未見の『野獣死すべし』を除けば、『最も危険な遊戯』が最もアクション映画だったと思う。

むしろ『探偵物語』(TVドラマの方ね)に通じるような、松田優作の多彩なキャラのバリエーションの片鱗を見せてくれるような作品という気がする。

一連の優作映画の中で位置付けしてみると、ブルース・リーのフィルモグラフィに喩えて言えば『怒りの鉄拳』に位置するような作品だろうか(なんのこっちゃい、ですね)。『怒りの鉄拳』でブルース・リーが電話屋さんをコミカルに演じたように、松田優作の演技の幅の広さを端的に窺い知ることのできる、最も初期の作品、ということでしょうか。


風吹ジュンの役のラストのオチは意外でしたが。。。 ちょっといきなりウェットに走ってオチをつけたような粗雑さを感じましたが。




なぜだか分りませんが、観賞後の余韻としては、ルイ・マルの『鬼火』を見終わった後の気分と同じ感じでした。激しく種類の異なる映画ですけど。



『鬼火』の持つ、うざったらしい観念性をすべて行動で表現し尽くしたら、松田優作の「朝倉哲也」というキャラに到達する、という感じがしたんです。



それにしても、村川透のブルーはきれいですね。。。


北野武よりも、ジャン・ジャック・ベネックスの『ディーバ』よりも、遥かに先駆的に「都市の青」を表現したのは彼だとわたしは思います。





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蘇える金狼蘇える金狼
(2000/12/22)
松田優作






Jamiroquai / The Return of The Space Cowboy


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Jamiroquai /  
”The Return of The Space Cowboy” / 1994

 





今や押しも押されぬビッグになったグループの2nd。わたしが始めて聴いたジャミロクワイだ。


京都から群馬まで1泊2日の強行軍の旅の車の中で、ずっとこればっかり聞いていた。変な声で変わったボーカルだと思った。メロディとトーキングスタイルがここまで違和感無く継続するボーカルも珍しい。


ロックよりのアシッドジャズでコンパクトにシングルをまとめた前作と打って変わって、こちらはいきなり内省的でさまざまな音楽性の原点に深くアプローチしたような作風。ファンクやボサノバやテクノっぽい曲など盛りだくさんだが徹底的に掘り下げている感じ。


ジャズのインプロヴィゼイ所ン・スタイルなバンド演奏で、もともとアシッドジャズ畑出身である彼らの最もプロトタイプな姿で楽曲を構成している。


圧巻は“Space Cowboy”に尽きる。わたしはジャミロクワイのいろんな曲が好きだが一押しをたずねられたら、間違いなくこの曲だ。アシッドジャズの静と動の構成が素晴らしく、フリーな演奏スタイルに情感が飲み込まれる。


どこでもなくだれでもない「あなた」への求心的な衝動を表現したような、コンセプチュアルな名曲だ。


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スペース・カウボーイの逆襲スペース・カウボーイの逆襲
(1994/11/03)
ジャミロクワイ

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慢性鬱状態で活字を追うのは苦痛です。
電気ショック療法を受けたみたいに、
直前に読んだページの内容を忘れます。

思春期の衝動が、ハードロックに向かうか、
パンクに向かうかで、
人間の感性って分かれ道になるみたいですね。
自分はパンクでした。

たけしの映画より、
村川透のブルーがきれいです!
村西とおるのサイト、いいです!


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