Vich-Review

読書と音楽と映画の寸評

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キル・ビル


0618as.jpg


キル・ビル



“Kill Bill” 
Vol.1-2003年 Vol.2-2004年 アメリカ映画
製作・監督・脚本 :クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー
ダリル・ハンナ、デヴィッド・キャラダイン
サニー千葉、ジュリー・ドレフュス、栗山千明


あらすじ-goo映画 Vol.1 Vol.2




わたしは貧乏なので、映画は映画館ではめったに見ません。。。
レンタルビデオ化されても新作料金のうちは借りません。。。
したがって、わたしの映画レヴュー、すべて必然的にリアルタイムを逃しまくり、ってわけで。。。。



なぜ突如タランティーノかというと、梶芽衣子の『女囚さそり-701号怨み節』を借りてきたから♪



タランティーノは『キル・ビル』と『パルプ・フィクション』以外、見ていません。

なぜかっつーと、最初に見た『パルプ・フィクション』がカンヌでパルムドール取ったことと、作品の内容がわたしの中で変な異化作用を起こしたからなんですね。。。。

お得意の時間軸飛びまくりのシナリオ効果、『パルプ・フィクション』見たときには、「自主映画小僧の難解ホークス」にしか思えなかったんです。面白くなかった。音楽も今でこそアル・グリーン聴いてますが、当時は全然趣味が合わなかった。台詞の使い方とか、ジャームッシュみたくカッコいいユーモラスになり損ねたコテコテのダサ気に感じたし。。。。 

あの時間軸テクの必然性が全く感じられなかったんですよ。



『パルプ・フィクション』、あんまりにもわたし的にイケてなかったので、ことごとくタランティーノ作品、忌避し続けちゃいました(だって、レンタル料金ひねり出すのもケチる貧乏性だし)。



『キル・ビル』はブルース・リーもどきのコスチュームと、ウェディングドレスの日本刀、あのスチールで、きちゃいました。。。。


『キル・ビル』が面白いと思えたのは、まさにあの時間軸ずらしがピタッとはまって、物語の語り口にこれしかない!ってな妥当な効果を感じたからに他なりません。

ビルを殺す― まさにそれ一本調子で頑なにストイックに貫かれただけのテーマのシンプルさ加減によって、あの映画の仰々しい過去作品パロディの連発やら、千葉真一の不自然さやらを何とも思わせないほどスムーズに感じさせられたんでしょうね。


Vol.2が特に好きなんですが、劇場公開の興行収入の問題で2部作に分けられちゃってますが、あれが1本にまとめられても多分退屈しなかっただろうな。Vol.1の過剰演出はきっとこれが1本の映画として上映される想定で考えられた、物語序盤の起伏の部分だからだと思われます。

わたしはビルの結末(てか、結末にブライドが用いた手段)以外はすべて話が読めてしまいましたが、あの結末だけは思いつきませんでした。

やっぱ、『死亡遊戯』のコスチューム、伊達にパロッただけじゃなかったんですね。。。伏線だったんですな。。。。



Vol.2のラストのモノクロのスタッフロール、ボーカル曲のBGMとあの演出、どっかで見たような気がすると思ってたら、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のラストのスタッフロールに雰囲気が似てるように思えたんです。

あのオリバー・ストーン作品、実はわたし、だいっっきらいなんですが。。。。

あの、なんつうか、殺しまくりの映画に申し合わせみたいなマスコミ批判みたいなテーマ性、ユル~いカンジでぶつけんなよ!!!つぅ~んでしょうか。。。

あの映画と『キル・ビル』はどこか相似性を感じさせながら全く別物のように感じられるのは、「殺す」だけの映画なんだけど、「殺すだけ」ってことにどれだけストイックでありながらいろんなものをぶち込めて鑑賞に堪えうるものにするか、ってところに全然違いがあるんですね。

社会派オリバー・ストーンは、「殺すだけ」を満たすほどのものがなかったから、妙なマスコミ叩きを不自然にくっつけちゃって、タランティーノと決別してしまったのかもしれません。


「殺すだけ」の物語の中にどれだけの膨らみ、人間の彩をひっそりとしのばせるか。。。

ビルの元を去ったブライドの理由、ビルがそれに対して行った理由、ビルの結末に込められた、ブライドの秘密が、語られない話の饒舌に語り尽くすありふれた“Love Story”の切ないカタルシスを、憎らしいほどの愛しさで「殺すだけ」に込められた「殺すだけに終わることの出来ない殺しの理由」となってわたし達を満たしてくれる気がします。



ユマ・サーマンは「わたしは少しばかり悪い女だから・・・」と告げますが、ここにいたって、本当に、いい女、可愛い女としてわたしはブライドに惚れちぎってしまいましたのですよ。。。。




『ナチュラル・ボーン・キラーズ』はタランティーノによってメガホンが取られていたら、もっと別の映画になっていたかもしれません。



『ナチュラル・ボーン・キラーズ』にある意味で「挫折」したタランティーノが、更にストイックに純化して昇華させた“Love Story”の結晶が『キル・ビル』だったのかもしれません。



この映画がパルムドールでもわたしは全く構わないぐらい、クラシックな仕上がりの名作だと思うんですけどね。。。。



余談ですが、『キル・ビル』に感化されまくったわたしがその勢いでオマージュなんか捧げちゃうノリで作った詩が「待伏せ地獄篇ワルツ」なのでした。。。。(こちら-IEで見れます




050618.jpg





キル・ビル Vol.1 & 2 ツインパックキル・ビル Vol.1 & 2 ツインパック
(2004/10/08)
ユマ・サーマン栗山千明



スポンサーサイト

回復的文章

回復


管理者對此表示許可

Trackback

http://vichreview.blog116.fc2.com/tb.php/31-50761416

 | HOME | 

ClockLink


無料ブログパーツ

プロフィール

hemakovich

Author:hemakovich
慢性鬱状態で活字を追うのは苦痛です。
電気ショック療法を受けたみたいに、
直前に読んだページの内容を忘れます。

思春期の衝動が、ハードロックに向かうか、
パンクに向かうかで、
人間の感性って分かれ道になるみたいですね。
自分はパンクでした。

たけしの映画より、
村川透のブルーがきれいです!
村西とおるのサイト、いいです!


My Profile by iddy


カテゴリ

index (1)
Book (13)
comic (1)
essey (1)
novel (8)
nonfiction (2)
その他 (1)
Music (15)
邦楽 (6)
洋楽 (8)
コンピレーション・サウンドトラック (1)
Cinema (21)
邦画 (7)
洋画 (13)
その他・PV (1)

PIXIE


最新記事


FLOQ



最新コメント


最新トラックバック


finetune



月別アーカイブ


ALPLAYER



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。